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京都市社会教育委員のコラム「まなびぃのつぼ」 廣岡和晃委員 ~労働組合役員として,今,学び直しのすすめ~

  • 社会教育委員
  • 2022年3月9日

京都市社会教育委員のコラム「まなびぃのつぼ」 廣岡和晃委員 ~労働組合役員として,今,学び直しのすすめ~

「労働組合役員として,今,学び直しのすすめ」
 京都市社会教育委員 廣岡 和晃 氏(日本労働組合総連合会京都府連合会 会長)

3人兄弟の末っ子である私は,早く自立したい想いから高校を卒業し会社に就職しました。就職組は15%程と記憶しています。社員は全て労働組合員となる会社で,職場の先輩から順番で組合の委員になったのが25歳です。働きやすい職場への改善と共に会社の業績も上げる施策等を,経営側と協議して進めてきました。会社では創業者からの教えで「物を作る前に人をつくる」ことや社会貢献の必要性を叩き込まれました。
その教えは今も私の行動に根付いています。会社は一人一人が二役三役(多能工)できる人材育成を進めてきましたが,技術革新が進む中,商品構成や生産拠点の縮小に伴い,転職する社員への支援も実行され,同じ会社で定年を迎えることが困難な状況を迎えています。
組合の真の使命は,「組合員が将来にわたり安心して働ける会社を共に作る事」。従業員,家族の生活を守るためにも,自らのスキル向上は必要ですが,今の会社に限らず,様々な業種の知識や資格習得が,生涯働くことができるための売りとなります。
人口減少,少子高齢化が進む日本で,慢性的な人手不足が改善されず,ますます助け合いがなくては生活できない事態が想定され,より貢献できる知識と資格等を身につけることが社会からも求められています。
働き方改革が叫ばれ,多くの企業で副業が認められていく中,メインの会社の他,社会に貢献できる副業を持ち,助け合いに答えていくことがこれからは必要です。
大学に入れば一回生からどんな職業に就きたいか,学びながら就職に向けた活動をすることも必要で,アルバイトで確認することも重要です。生涯現役を考えたとき,就職先は有名企業や大企業等で選ぶことなく,やりたい仕事がある会社を選び,入れる会社でなく,入りたい会社に。
学び直しを常に意識し,自らが求めるスキル向上を,自分のために,誰かのために,コロナ禍で思い立った今,共に始めませんか?

<廣岡 和晃(ひろおか かずあき)氏 プロフィール>
高校卒業後松下電器産業㈱勤務。工場で資材の契約調達担当後,会社を休職し,現在はパナソニックグループ労働組合連合会の専従役員として連合京都に派遣され,2018年10月より現職。


★コラムが掲載されている「京(みやこ)まなびぃニュースレター第30号」はこちら
  https://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/page/0000291968.html

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