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- 2017年9月26日
京都市社会教育委員のコラム 橋元 信一 委員 ~学んで自律~
「学んで自律」
京都市社会教育委員 橋元 信一 委員
(日本労働組合総連合会京都府連合会会長・京都労働者福祉協議会会長・京都府労働委員会委員)
「学んで自律」。自分をコントロールするという意味で,「自立」ではなく「自律」と書きました。
人は,自らの進む道を自分の力で切り開こうと努力することで,自律の難しさを知り,人と連携する大切さや価値を認識し,成長していくのではないでしょうか。問題が起こったときに,勝手な思い込みで他人のせいにしてしまうと,クレーマーやモンスターになり,自律心も連携心もなくなってしまいます。
私は労働組合に入っていますが,組合は,暗い・硬いと思われがちですので,親しみやすいゆるキャラのタマネギ「ユニオニオン」を作っています。そのコンセプトは,ユニオンもオニオンも集合体,むいても,むいても集合体!人は一人では弱い存在です。みんなで共有できる価値を見出す大切さを知っていただきたいと思います。
今,不安定な雇用形態の労働者が増え,本来尊重されるべき労働の価値が軽んじられているのではと危惧しています。契約社員・非常勤・臨時・派遣・一時雇用,いわゆる有期雇用を巡る課題の根底には,働く人の生活が考慮されていないことが多い,ということがあるのではないでしょうか。
従来,日本の企業にとって従業員は家族の一員であり,福利厚生を含め,従業員の生活の充実がありました。そこには労働という共通の価値による,人と人との連携があったと思います。不安定な雇用の増大は,少子化の要因の一つでもありますので,労使関係の中で,ワークライフバランスの見直しは急務だと思います。
一方で,選挙権が十八歳まで広がりました。子どもがクレジットカードで買い物をするようにもなりました。こうした現代社会において最も重要なことは,自分が望む情報だけを追い求めるのではなく,自律して生活していくために必要な,幅広い情報を受け入れる感性を持って,多くのことを学んでいくことだと思います。
特に,若い方には,労働者がどういった権利を持ち,どう守られているのかも含めて,働くこと,そして生活することについて多くを学び,社会や自分自身に生かしていただきたいと思います。
【橋本 信一 委員 プロフィール】
日本労働組合総連合会京都府連合会会長・京都労働者福祉協議会会長・京都府労働委員会委員
趣味はスポーツ。休日はスポーツ・お手伝いをして過ごす。
~委員からのメッセージ~
失敗を恐れず学ぶ
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