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京都市社会教育委員のコラム「グローカルの思想」 安成哲三 委員

  • 社会教育委員
  • 2015年8月24日

京都市社会教育委員のコラム「グローカルの思想」 安成哲三 委員

現在,区役所,図書館等で配布中の「「京(みやこ)まなびぃニュースレター」第10号。
裏面の京都市社会教育委員のコラム「まなびぃのつぼ」には,「グローカルの思想」をテーマに,安成哲三委員がご寄稿くださいました。
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「グローカルの思想-地域と地球を同時に考える」  
京都市社会教育委員 安成哲三(総合地球環境学研究所所長)

 宇宙飛行士の多くは,宇宙から地球を見て,かけがえのない地球を再認識して地球に還ってくる。私は宇宙には出たことはないが,飛行機に乗る機会は多い。飛行機の窓から変幻自在に変化する空の動きや複雑多様な地表面の姿を見ながら,地球についていろいろと想いをめぐらすのは私の大きな楽しみのひとつである。
私たちはふだん,例えば京都といった限られた地域で暮らしている。その地域での生活や環境を良くすることを考え,努力することは,もちろん,とても重要なことである。しかし,その地域だけで私たちの生活が成り立っているわけではない。私たちは,突き詰めれば,地球全体で自然と人がつながりながら,相互に様々な恩恵を受けて生きているのである。時に空から私たちのすむ地球を眺めることで,私たちはそのことを改めて想起する。更に,飛行機から降りて,異なる自然・文化・社会・歴史を持つ地域を垣間見て,私たちとは異なる生き方や,一方で,共通の価値観のあることも知ることができる。
私たち人類は,多様な地域での自然・文化・社会を共存させることにより,この地球に棲むことができているという,「グローカル(global+local)」な視点を大切にすべきではないだろうか。

【 安成哲三委員プロフィール 】
京都大学大学院理学研究科博士課程修了後,京都大学東南アジア研究センター助手,筑波大学教授,名古屋大学教授などを経て,平成25年から人間文化研究機構総合地球環境学研究所の所長を務める。日本学術会議会員・連携会員も務める。
専門はアジア地域の気候・環境変動学。
名古屋大学・筑波大学名誉教授。Future Earth国際科学委員。

~委員からのメッセージ~  
  グローバルとローカルを同時に考える
  “グローカル”な視点を大切にしよう
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「京(みやこ)まなびぃニュースレター」は,京都市役所・区役所及び支所,市立図書館や生涯学習関係施設等に配架しています。

 こちらの京都市教育委員会ホームページから御覧いただけます。 → 
http://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/page/0000180070.html

 「京都市社会教育委員会議」って,どんな会議?と思ったあなたはこちらへ → http://miyakomanabi.jp/committee/

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