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京都市社会教育委員のコラム 森 清顕委員 ~『型』を学ぶ~

  • 社会教育委員
  • 2016年5月9日

京都市社会教育委員のコラム 森 清顕委員 ~『型』を学ぶ~

現在,区役所,図書館等で配布中の「「京(みやこ)まなびぃニュースレター」第12号。
裏面の京都市社会教育委員のコラム「まなびぃのつぼ」には,「『型』を学ぶ」をテーマに,森 清顕委員がご寄稿くださいました。
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「型」を学ぶ
京都市社会教育委員 森 清顕(清水寺執事補)

 「型は大切にしろ」と,先輩の和尚から一喝されたことがある。茶道,華道,能狂言や武道など日本の伝統文化は「型」を重んじる。法要儀礼も一種の「型」である。しかし,「型」を大切にするのは特別な伝統文化だけではなく,「学ぶ」には「まねる」の意味もあるように,勉強や部活においても基礎練習は同じことだと思う。私も経験があるが,毎日同じことをしていると慣れてしまい,時には嫌になることもある。冒頭の言葉は,そのような心になっていた私に「型」の大切さを諭された言葉だ。
 その和尚は続けて,こうも忠告した。「毎回,型を学ぶことで少しでも大きな型にする。出来るだけ大きな型でないと満々たる水が入らないように,より多くの中身を受け継ぐことは出来ない」と教えてくれた。「型」を学ぶのは自己の器を大きくする鍛錬とも言えよう。「型」を疎かにすると,やがてやせ細り最後には無くなる。大きな「型」を持ち,豊かな物事を詰め込むことで「型」は活性化し,次の世代に伝えることができる。また,逆に「型」がないと「型」の継承も「型破り」もできない。何事も基本の積み重ねがなぜ大切かを知った。
 五感を通して学んだ宝物をたくさん入れる「型」を毎日大きくしたい。「形無し」にならないためにも。

【 森 清顕委員プロフィール 】
京都市社会教育委員(清水寺執事補,京都観光おもてなし大使)

~委員からのメッセージ~  
  学海(がっかい)
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「京(みやこ)まなびぃニュースレター」は,京都市役所・区役所及び支所,市立図書館や生涯学習関係施設等に配架しています。

 こちらの京都市教育委員会ホームページから御覧いただけます。 → 
http://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/page/0000196770.html

 「京都市社会教育委員会議」って,どんな会議?と思ったあなたはこちらへ → http://miyakomanabi.jp/committee/

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